第23章 エピローグ
「ねぇママ、ママはパパのどんなところを好きになったの?」
「え?いきなりなに…そうだねぇ…ママね、パパの顔すっごく好きなの!あとね、どんな時でも一番に私のことを考えてくれる、そういうとこかな?パパの全部好き!」
「顔?」
「かっこよくない?」
首を傾げた8歳の娘。
あの顔は自他ともに認めるイケメンなんだけどな…。
結婚式から9年程経ち、今は2人の子供がいる。
下の子は男の子で5歳だ。
「なに?君まだ僕の顔好きなん?」
「ずっと好きだよ。」
「ん、僕もずっと好き。」
子供に2人がかりでいちゃいちゃするなと離された。
その後は宗四郎と2人で子供を寝かしつけ、夫婦の寝室に行く。
家に居れる日はいつも家事や育児を率先して手伝ってくれる優しい旦那さんだ。
寝室に入った瞬間ベッドに押し倒された。
「僕の美影……3人目作らん?」
「ちょ、パパ!」
「今はパパやない、宗四郎呼んでや。」
「宗四郎…久しぶりだから、優しくして…。」
当たり前やんと答えた彼は優しく口付けをして、そのまま私たちはベッドの上で夫婦の愛を育んだ。
あの日あなたに恋をした -完-