第22章 契り
タオル持ってくるから待っててと彼は寝室を出ていった。
よかった…1回で終わった…。
宗四郎がいない間にティッシュを持って、零れてくる精子を拭いた。
零さんでと言われても出てくるものはしょうがない。
濡らしたタオルを持って戻ってきた彼は私の身体を丁寧に拭いていく。
「汗いっぱいかいてもうたな…起きたらシャワー浴びよな。」
「ん…宗四郎?」
「ん?」
「気持ちよかった…宗四郎にされるの、好き。」
驚いて目を見開いた彼はすぐに笑って、僕も美影とするん、気持ちえくて好きと嬉しそうに言った。
タオルを置きに行った彼はすぐには戻って来ないだろう。
自分の身体も拭いてるはずだから。
仰向けで顔の前に左手を翳す。
今までは婚約指輪がはまっていたけど、今は結婚指輪がはまっている。
私、もらってばっかだな…。
宗四郎からもらったたくさんの愛は、どのくらいかかれば返せるんだろうか。
きっと一生かかっても返せないんだろうなぁ。
だから、一生とは言わない、生まれ変わっても永遠にあなたを愛し続ける。
戻ってきた彼の腕の中で大好きな顔を見つめる。
「何回でも言っていい?」
「ん?」
「あの日、あなたに恋をしてよかった!」
「っ!…僕もあの日、君を助けられてよかったわ…やなかったら、君に恋してもらえへんかった。」
これからも私は彼の腕の中で幸せな夢を見続けるだろう。