第22章 契り
夜はお互いの家族を招いて食事会をし、やっと先程帰って来れた。
お風呂に2人で浸かりながら後ろから抱きしめられる。
「あ〜ほんま疲れたあ〜…美影、今日出来やん?無理ならええで…。」
「疲れたねぇ〜。でき…?あ、大丈夫だよ〜初夜だし…。」
ありがとうと言って首筋にキスをしてくる。
お風呂で疲れを落とし裸のまま寝室へ向かう。
ベッドに横になると彼は覆い被さってきて、好きやと口付ける。
一度唇が離れて額をくっつけて見つめ合った。
「今日、ゴムつけへんくていい?ナカに出してええ?」
「いいよ、ナカにいっぱいちょーだい…。」
彼の背中に手を回しギュッと抱きしめる。
「ん、ナカに出す。僕の子産んでや…。」
また唇が重なり今度は舌が入ってきてゆっくり絡めて、次第に激しくなる。
くちゅくちゅと絡めて唾液がたまってくるとソレをゴクッと飲み込んだ。
飲みきれなくなって口の端から唾液が零れた頃に、糸を引いて唇が離れる。
そのまま彼は左耳にキスをし、胸の刀傷と丸い傷跡にもキスを落とす。
「傷だらけでごめん…。」
「そんなんしょうがないやん…これは君が必死に戦った証拠やん?僕はこの傷ごと君を愛しとるよ。」
何故かその言葉に涙が出てきて、泣かんでと涙を舐め取られた。
「好きっ…好きだよぉ、大好きぃ…愛してるぅ…!」
「ははっ、そないに言われるとさすがの僕も照れてまうわ。」
額や頬、鼻、顔の至るところにキスをされて手が胸に這う。
ヤワヤワと揉むと顎を甘噛みしていた唇はスルスル肌を撫でながら下りて、胸の突起にチュッと口付けた。
鼻にかかる甘い声を漏らして身体をピクっと震わせる。