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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第21章 群発災害


10号は呆けている彼に次の攻撃はどうすると問いかけている。

あいつに通用する技はないと言う彼に、関係ない、強い奴が目の前にいる、最高だと戦闘狂ぶりを発揮する。


「やめたくねぇんだろ?俺は拳、お前は刀。死ぬその瞬間まで好きなことして楽しもうぜ。」


怪獣の攻撃を私を抱えて防ぎながら吹っ飛ばされる。


彼は何か考えているようだ…いや、心の中で10号と会話してるのか?


「刀を振るのが楽しいから。」


「そうだ。」


彼は10号と会話しながら怪獣の攻撃を防いでいる。


10号が力を増していくのを感じる…私のスーツが呼応して身体が熱くなる。

このスーツ…宗四郎と10号が強くなるのに比例して力を発揮出来るのか?

なら何故、訓練の時私の方が戦力を解放出来ていたんだ?


わからなくていい…今はただ、彼と共に目の前の敵を打ち破る。


やっと彼の腕から降ろされ地面に足をつけると、彼は頭を抱えて溜め息を吐いた。


「僕の原動力が楽しいから?そんなん単細胞すぎて、ほんまにお前みたいやないか。」


刀を手にした彼は近付くなと言ってまた10号と話し始める。

どんなにこのスーツが強くなったとして、今の彼には私は足手まといだろう。

ナンバーズ10完全解放をした彼の今の解放戦力は100%…ついていくのは正直厳しい。


彼は楽しむぞ、と言って怪獣と向き合った。

例え私が足手まといじゃなくても、今の彼らの邪魔をするのは野暮だろう。


ははっ、来た意味なかったかも…。

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