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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第21章 群発災害


宗四郎の姿を視界に捉え彼の元へ駆け寄ろうとすると、10号のような怪獣が襲いかかろうとしていた為すぐに地面を蹴る。

咄嗟に彼の背中に回り支えたが私ごと数メートル飛ばされる。


宗四郎はチラッと私を見るとすぐに怪獣に向かっていった。

ぶつかり合って一瞬の内に彼の両肩から血が吹き出した。


「宗四郎っ!」


宗四郎が近接で遅れをとっている。


彼らはまたものすごい速さで攻撃をぶつけ合った。


どうしよう…こんなの、私が来たって邪魔になるだけじゃない…。

それでも…と思い刀を握る。

彼の援護をしろと指示を受けた、私が今することは彼が動きやすいように、彼の攻撃が入るように怪獣の動きを鈍らせることだ。


「美影!僕に構わなくていい、好きに攻撃しろ!」


「了!」


飛び出そうとするとそうな風に言葉をかけられた為返事をしたが、そんな好きに出来るはずない。

彼の邪魔にだけはなりたくないのだ。


宗四郎と刀を交える怪獣の背中に回り攻撃を繰り出そうとしたが、片腕が私に向かって飛んできてすぐに刀を構えたが吹っ飛ばされてしまった。

腕が刃物になっているのだ、それをものすごい速さで振りかざしてくる。


あの宗四郎を相手しながら背中の私を吹っ飛ばすとは…彼と戦いながらそれ程余裕があると言うの?


私の方が解放戦力が高いというのに、何故私はあの人に追いつけない。


地面を蹴って高く飛び返し打ちで怪獣の肩に傷をつけたが、それはすぐに修復されていく。

これをどうやって倒せと…。

傷をつけたと言っても、本当に僅かなのだ。


宗四郎が攻撃を繰り出していくが、彼の刀が折れてしまった。

すぐに私の刀を差し出したがいらんと言われたので、腕を引っ込めて怪獣と向き合う。

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