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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第21章 群発災害


10号がいきなり笑い出した。
隊員を殲滅するぞ、と…いや、隊員殲滅してどうするの…。

宗四郎と10号が喧嘩を始めてしまった。

耳に響いて痛い。


外のもやらなければいけないという宗四郎に10号は地面にしっぽを刺して抵抗している。

あーもう……。


「ふふふっ、あはははっ…もうやめてよー、耳痛いのに笑わせないでー、ふふっ。」


「おい、10号、どうすんねん。美影が耳痛いって笑い始めだぞ。…やから、離せ!はよ、治療せな!」


ん?耳が痛いから笑ってるわけじゃないんだけど…。


10号がやっとしっぽを抜いてくれたようで、その頃には後方支援の方がここまで来てくれて、応急処置をしてくれた。


宗四郎が処置をしてくれた方と話している。

そして、話し終わったのかこちらに来て、処置をしてもらう為に座り込んだ私の隣に片膝をついた。


「よう僕に合わせてくれたな、すごいやん。ほんまはちゃんと治療受けて欲しいんやけど、まだ僕の隣で戦いたいんやろ?ええで、一緒に戦おうや。」


背中を撫でながら優しく言ってくれる。


「美影の耳切った奴、絶対に許さへん。八つ裂きにして焼いて煮て、なんべんでも殺したる。地獄の果てまで追い回したる。」


ん?今の宗四郎じゃなくて、10号だよね?


「10号!!お前またっ!僕の心の声を声に出すなや!!」


「僕の美影になにしてくれとんじゃ。美影の全部、僕のやねんぞ。」


「やからっ、言うな言うとるやろ!?」


まーた喧嘩が始まった。
怪獣まだ外にいますよー。

小此木さんに止めてくださいと言われてしまった。

あれをどう止めろと…。

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