第20章 結婚
とりあえず薬を飲んで、寒気がするので毛布に包まる。
なんか、お腹も痛い…。
トイレに行くと生理になっていて頭を抱える。
生理ではあんなに熱上がらないよね…。
というか、今月早い。
リビングに戻って毛布に包まるが、寒くてガクガク震える。
自覚した途端こんななるとは…。
頭も関節も痛い…早く戻ってきて…。
一緒にいないようにしようとしていたのに、今は寂しくて仕方ない。
玄関から音がする…やっと帰ってきた。
コンビニの袋をテーブルに置いて、彼は隣に座る。
「そぉしろぉ…。」
彼に胸に擦り寄って体温を感じる。
「すまん、寂しなってもうたか?」
コクっと頷くと彼は腕を伸ばして袋を取り、胸に縋る私を邪魔だとは言わず、そのまま袋から買ってきたものを取り出す。
冷えピタを私の額に貼り、ゼリーは飲めるかと見せてくる。
目に入ったゼリー飲料から目を背けて首を横に振ってギュッと抱きつく。
「ほとんど食っとらんやろ、飲むだけやから。」
こっちは明日の朝の分と味の違うゼリー飲料をテーブルに置き、これは朝飲むやつやと滋養強壮と書かれた栄養ドリンクもテーブルに置いた。
あれ、高いやつ…。
ゼリー飲料のキャップを開けると私の口の前に持ってきたので、仕方なく口に含んだ。
彼がゆっくり押し出してくれるので吸わなくていい。
少し飲んで顔を上げ彼の顔を見つめると、全部やと言われる。
「すまん、そのまま飲ませてもうたから、全部飲んでや。」
彼の手からゼリー飲料を取り自分で飲む。
それでも、彼の服を握って離さなかった。
なんとか飲みきると、空になったものを受け取ってテーブルに置き、私の頭を撫でてえらいなぁと笑ってくれる。
めちゃくちゃ甘やかされてる。