第4章 夜明けの相模原掃討作戦
怪獣8号も現れたとの情報が入った。
どうやら、日比野先輩も9号のところにいるようだ。
距離を取ってついてこいと言われたので、その通りに副隊長を追いかける。
私たちが向かってる間に9号の反応は消滅したようだ。
先輩がやったんだろうか。
市川くんたちも重症だが無事だと言う知らせを聞いて、そっと胸を撫で下ろす。
「このまま8号の捜索に入る。」
「了。」
通信機から副隊長の声が聞こえたので了と返したが、私は相当焦っていた。
姿を暗ました8号を副隊長が見付けてしまったらどうしようと…。
先輩、どうか上手く逃げて…。
と思ったが遅かった。
路地裏に入った副隊長から、全隊員に向けて通信が入った。
「こちら保科。地区フォックストロットにて、怪獣8号とコンタクト。」
まじかっ!!見付けちゃった!!
来るなよと言われたが、このままだと…。
大切な人たちを殺し合わせるわけにはいかない。
だか、上官の命令を無視してはいけない。
2人を信じるしかないが、正体を知らない副隊長が先輩を殺してしまわないか心配だ。
先輩に関しては本気でやることはないだろう。