第20章 結婚
少しするとみんなが帰る時間になったので、駅まで見送り私たちはまた家に戻ってきた。
その時スマホがメッセージの受信を知らせた。
母からだ。
そうだった、結納金のことを忘れてた。
何度言ってもこれ以上は下げないと言われ、母が受け取ったのは200…。
昨日の時点でお返しはいらないとはっきり言われているが、それでも何か返さなければいけないだろう。
結納金は全て宗四郎が出したらしく、いくら使わせてしまっているんだと頭を抱えた。
指輪も相当な額だろう。
これ以上お金を使うなと言っても、あの日の言葉を返されるだけだろう。
いっぱい金使いたいねんと…僕色に染め上げんねんと…。
「美影、風呂入ろか。今沸かしてくるから。」
「え、今?」
シャワーやときついやろと言われ、お風呂に入ることにした。
お風呂が沸くまでにソファ等を戻して、いつも通りにする。
お風呂が沸くと先に入っといてと言われたので、先に入りお湯の浸かって待っているとすぐに来た。
「疲れたろから、1人で風呂でゆっくりしてもらお思たけど、我慢出来くへんくて来てもうたわ。」
僕、少しも君と離れたないみたいやわと言う彼に、一緒にゆっくりしよと笑う。
訓練の時は我慢出来るのにね。
私の後ろに入ってきて、包み込まれる。
「気持ちよかったな。イくイくうう言うて、かわえかったわ。」
朝のことを掘り返され恥ずかしくなって、口元をお湯につけブクブクした。