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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


どうしよ、顔上げれない。

あ、ご飯も用意しなきゃ…。

昨日買ってきておいた軽食だけど。


「あ、あの…待たせてすみません、すぐにご飯を用意します。」


ゆっくりでええよとお義母さんが言ってくれる。


妹が駆け寄ってきて服を渡すと部屋に戻っていった。


「美影、こっちや。大丈夫か?」


頷きながら誘導されてキッチンに行く。

宗四郎にもう気持ち悪くないのか聞くと、戻したから結構楽らしい。


「それより君、股関節痛いやろ?ほんまごめん、あのまま寝てもうて…。」


大丈夫と答えながら、ご飯を準備する。


しゃがもうとすると足がガクガク震えて倒れそうになりへたり込むと、宗四郎がすぐにしゃがんでくれて、大丈夫かと聞いてくれる。


「座って待っとるか?」


首を横に振って大丈夫だと答える。


なんとか準備を終えて、運ぶのは宗四郎にやってもらった。


「美影ちゃん、すごかったなあ?」


「ひぃっ!すみませんっ!!」


宗四郎が腰を支えてくれてやっと席につく。

揶揄うお義兄さんを睨んでいた。


ご飯食べ終えると、みんなは電車の時間までまったりしていた。

キッチンで洗い物をしていると宗四郎がきて、僕がやると言ってくれるが、座って待っててと笑った。


「嫌や、一緒やろ?」


頭を引き寄せて頭にキスをされる。

ありがとうと言って拭いて片付けるのをやってもらった。


片付けが終わるとしゃがんでと言われたので大人しくしゃがむと、宗四郎も同じ目線になり軽く口付けられる。

またすぐに唇がくっつき少し唇を食むと離れて、額をくっつけた。


「好きや、美影。激しくしてもうてごめんな。」


「ううん、大丈夫だよ。私も好き、好きだよ、宗四郎。」


コソコソと至近距離で愛を伝え合う。


ギュッと抱きしめられたので私も抱きしめ返した。

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