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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


そう願っていてもダメなのでなんとか彼の下から抜け出し、申し訳ないが床に横になってもらって、タオルを濡らして口を拭く。


宗四郎は嫌がると思ったが、お義兄さんの部屋にノックをし事情を話して手伝ってもらう。


「どんだけ飲んだん、お前。」


「っさいわボケぇ…。」


お義兄さんが起き上がらせようとすると離せやめろとうるさい…。


「宗四郎、ごめんね?私じゃ運べなくて…。」


「ん〜美影がええ…。」


宗四郎が私に抱きついてきて、扉に後頭部をぶつけてしまった。

結構すごい音がしてみんな起きてきてしまった。

そこまで痛くはなかったんだけど…。


「美影〜ごめん〜、許してやぁ…僕、美影がええねん…。」


重さに耐えられなくて座り込んでしまった私に擦り寄ってくる。

そういえば前も酔った時、こうやって甘えてきたっけ…。


だが、さすがに恥ずかしいぞ…。


私じゃ無理だよと笑って言うが、嫌や君がええと言って離してくれない。


「わかった、わかったから…少しは自分で歩いてね?」


どうにか彼を背負い引き摺る。

みんな驚いていたが、すぐに部屋に戻ってくれた。


一応お義兄さんにはついてきてもらい、寝室に運んでいるうちに宗四郎が寝てしまったので、倒れそうになるとお義兄さんが支えてくれた。


なんとかベッドに寝かせてお義兄さんにお礼を行って、部屋に戻ってもらう。

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