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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


「美陽ちゃん、大丈夫やって?」


頷きながら座り、みんなに話しかけられるので、なんとか答えながらニコニコしていると肩に重みを感じて見たら、宗四郎が気持ち悪いと言っている。

やっぱり…。


「あかん…すんません、ちょっと横ならせてください。」


母に断るとそのまま肩からずり落ちて、私の太腿に頭を乗せて仰向けになる。

恥ずかしいけど相当気持ち悪いようなので、そのままにさせておいた。


「美影、頭撫でてや…。」


みんなに聞こえないような声で呟くので、そっと頭を撫でてあげる。


突然、酔っ払ったお義兄さんが話しかけてきた。


「美影ちゃん、その声、宗四郎のせいやろ?」


「えっ!?…あ、いや……。」


すでに大きな反応を見せているので違うと言っても意味はないだろうと、あははっと笑って誤魔化した。


そろそろお開きにしようと宗四郎が顔を上げたので、みんなを部屋に案内する為立ち上がる。


私はほとんど酔いは醒めてきているのだが、宗四郎がやばい。

口を押さえてトイレに連れて行ってくれと言っている。


そのまま肩を貸し、少しみんなに待ってもらって、彼をトイレに連れて行った。


すぐにリビングに戻ってみんなを案内する。


トイレに戻って宗四郎の様子を見てみると、トイレに伏せていた。

あちゃー…。


「宗四郎、大丈夫?」


「ん…あ、まだ流してない、見やんでや…。」


気にしなくていいと言って彼を便座から離して流してから、服を着替えさせる。

顎から垂れて服についていたので、顎についているものを指ですくって洗い、服についたものも洗って洗濯機に放り込む。


「わっ!…ちょ、大丈夫?」


私に全体重を預けてきたので、倒れてしまった。


「あかん、ほんまに気持ち悪い…力入らへん…。」


こんな状態じゃ運べないよ…。

頭を撫でながらどうしようと考える。

誰か来てくれないかな…。

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