• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


その後、夜に使うものを買って一度家に帰り、私がご飯を作っている間に、宗四郎がお寿司等の受け取りに行ってくれた。


ご飯をテーブルに並べ急いで着替えてメイク等をし、部屋の温度を調節して、宗四郎と一緒に最寄り駅までの道を歩く。


「めっちゃ緊張するよぉ…。」


「ははっ、僕の実家行った時もそうやったな。大丈夫やて、君綺麗やし、飯は上手いし…なんも心配いらへん。」


ギュッと手を握ってくれたので、少し緊張が和らいだ気がした。


駅につき少し待っていると先に私の母や妹がきて、その後少しして、宗四郎のご両親とお義兄さんが来た。

挨拶をすると声が掠れているのでどうしたのだと聞かれたが、ただ声を出し過ぎたと言っておいた。


宗四郎の少し後ろを歩いていると、緊張しすぎやとボソッと囁かれて、顔が熱くなる。


家につきみんなをリビングに通してから、玄関で靴を整えながら深呼吸をした。


みんな少し挨拶をしてから席に座る。


それからいろいろ話して、どうやら堅苦しい時間は終わったようだ。


「美影ちゃん飲まんの?」


お義兄さんがお酒が入ったコップを持ちながら問いかけてくる。

やはり、飲んだ方がいいだろうか…でも、すぐ酔っ払っちゃうからなぁ。


「美影、めっちゃ酒弱いから、すぐベロンベロンなんねん。」


気にしないから、飲みなさいとお義母さんたちにも言われてしまった。


「では、少しだけ…。」


一口くらいなら大丈夫なはず…。


宗四郎が盛ってくれたお酒をちびっと飲んだ。


「あれ?あ…すまん、これめっちゃ度数あるわ。」


「え?そんなの買ってたの?」


どうやら、お義父さんが好きなものらしくて、相当強いお酒らしい。

やばい、目が回ってきたぞ…耐えろ。


これ、飲んどきと弱いものを渡された。

私が今欲しいのは水…なんて言えなくて…渡されたものを少し飲んだ。


宗四郎がこっそり腰を支えてくれて、なんとか座ってられるけど、結構酔ってる。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp