第20章 結婚
連れてこられたジュエリーショップは、めちゃくちゃ有名なところだった。
さっきファミレスで宗四郎がいいなと思ったのを何個か見せてもらったので、なんとなくどういうのにしたいかは固めてきた。
ジュエリーショップの中に入りチラチラ見ていると、値段の桁が思ってたのより1つ多くて萎縮してしまう。
店員のお姉さんに話しかけると、どうやら彼を知っているようで、おめでとうございますと言っている。
「婚約指輪もここで買ったんや。」
へっ!?
待って…値段やばいけど!?
やっぱり、私が推測したくらいの値段なの!?
先程、私がいいなと言ったものを見せてくれる。
めちゃくちゃ綺麗…ダイヤモンドがたくさんついていて捻りがあるやつ…なんて言うんだろ…こういうの詳しくないからよくわからないや…。
ね、値段は…ひぃっ!?
そんなするの!?
「これでええん?好きなの選んでや。」
好きなのと言われましても…ここ、めっちゃハイブランド!
「これがいい…これ、好き。」
「ん、ほな、これにしよか。」
刻印はどうしたいと聞かれたので、事前に調べていたのを彼に提案するとええよと言ってくれたので、それにする。
「昨日の日付とイニシャル入れてください。」
いろいろ話してなんとか終わって受け渡しは1ヶ月ちょっとかかると言われた。
そして、値段を見て卒倒しそうになった。
半分も払えない…と呟けば、僕が買うから心配するなと言われてしまった。
「出世したら、絶対なんかプレゼントするからねっ!」
「出世したらって…君もうしたやん。そろそろ、給料上がるはずやで。」
え、そうなの?
聞けば、他の部隊に行っていたから今までと同じだったけど、第3に戻ってきて副隊長補佐官の仕事を出来るようになったので、これから上がるそうだ。
出来ていないけど…。