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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第4章 夜明けの相模原掃討作戦


少しおくらばせながら余獣のところに到着し、副隊長と同じように斬っていく。

確かお尻の白いやつだっけ…あれ壊さなきゃいけないんだよね。

それを破壊しつつ、余獣を真っ二つにしていく。


副隊長と私が倒したやつ、どっちがどっちだかわかりやすっ!
私は真っ二つだが、副隊長が倒したやつはバラバラになっていた。

どうしたらあの技が使えるようになる?

彼の目にも止まらぬ速さで怪獣を斬り殺す様を見て、あの技がどんなものか確かめようと目を凝らしながら、邪魔をしてくる怪獣を斬り裂いていった。


亜白隊長が言っていた"奪え"という言葉を思い出す。
副隊長の技を奪えということか。

だが、彼の技は保科家の者にだけ教えられる秘伝というものではないのか?


あの技を奪おうと考えたが、見様見真似では無理なことを悟った。


「余所見しとる暇ないで!僕に見惚れんのはわかるけどなあ。」


僕、かっこようくて強いからなあと結構真面目に言っているらしい。

顔は笑っているが、自信満々の顔をしている。


否定はしませんけど…自分で言います?と心の中でツッコミながら、目の前の怪獣に目線を移した。


「そうなんですか?どう見ても亜白隊長の方が強くてかっこいいですよ。」


なんて、思ってもないことを言ってみる。
いや、確かに亜白隊長もかっこいいが、私が1番そう思っているのは、紛うことなき彼だ。


「僕、結構モテんねんで!?」


確かに亜白隊長はかっこいいし強いし…と呟いている。
しかもあの美貌やしな、と聞き捨てならない言葉が聞こえてきた。

少し胸がモヤッとしたが、今はそれに気付いてなかったことにして、怪獣を斬り伏せる。

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