第4章 夜明けの相模原掃討作戦
ボーッとそんなことを考えていると、副隊長が動き出した。
急いで後を追う。
下に降りると、日比野先輩のところへ行くようだ。
諦める気になったかの話しかけている。
先輩に隊長と同じくらい出来るのかと聞かれ、無理やとおちゃらけて返していた。
どうやら、狙撃武器の解放戦力が低いから大型相手だと、亜白隊長には敵わないらしい。
その代わり、小型から中型にかけてはと喋り始めると、上から飛んできた余獣によって彼の姿が遮られた。
倒そうと刀を構えた時には、怪獣は斬り刻まれて崩れた。
これは…あの時、助けてもらった時と同じ…。
今の私でも、彼の太刀筋は見えないのか…。
「僕の方に分があるかな。」
副隊長の家系は室町から続く怪獣討伐の家系で、刀の方が得意だと言う。
「隊長、副隊長クラスは、部隊の最大戦力やからな、個性に合わせた専用装備が用意されるんや。」
その時また亜白隊長の砲弾が撃ち込まれた。
亜白隊長から通信があったらしく、それに了と返していた。
本獣の死骸に残った余獣が溢れ出すらしく、私たちはこれからが本番だと言った。
また建物の上に戻り、下を見る。
ありえない程の余獣がこちらに向かって進行してくる。
「さぁ皆の者、大詰めや!あれ蹴散らしたら、帰って美味い朝飯食おう!」
あれを……。
正直、結構疲れてます…。