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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


第二台場について中に入り、2人がいるであろう場所に行く。

お、やってるやってる。


隊式格闘術だろうか?
少し違う気もするが…。


少し眺めているとそろそろ終わるようなので駆け寄って私にもやらせてと言って、ジャージを脱ぎ先輩に持ってもらった。


「来てたんか……やるのはええけど、その格好はあかんて…。」


同じ格好だろう…何があかんのだ。

黒のインナーだ。


マットを構える彼に向き合って深呼吸をしてから、思いっきり拳を突き出した。


「あかーーーん!!」


え、なに?
私じゃ弱すぎる?

じゃあ、もう一回…そう思ってまた拳を突き出すと、またあかーんって言われた。


「もう、なに!?」


「胸揺れすぎやねん。」


こんな時にどこを見てるのだ。

えっちと言いながら殴ったら、なんの準備もしてなかったようで、マットごと後ろに倒れてしまった。


謝りながら駆け寄ると、締まりのない顔で笑っている。


「おっぱい、最高…。」


何を言ってるのだ…。

マットの上に乗っかると、うっと少し喘いだ。


邪魔やと言って、間にあるマットを引き抜かれて、私の身体はそのまま彼の上に落ちた。


「アアアアっ、訓練の後のおっ…んぐっ!?」


大声で何か言おうとしたので、急いで口を塞いだ。

まだまだ隊員が残っているのだ、変なことを言われては困る。

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