第20章 結婚
誰、この綺麗なお姉さん…。
最近誘ってくれないからどうしたのかと彼に問いかけている。
私が隣にいるのに、よくそんな会話を出来るな。
最近その子と遊んでるの?と私をチラッと見た。
前に遊んでた人?
「遊んでへん。お前…普通話しかけてこんやろ。他の女と歩いてんねんで。」
「えー別にセフレとかならいいかなあって…その子もそうでしょ?」
よくわからないけど、セフレとこうやって歩くものなのか?
連絡しても返って来ないから寂しかったと彼の胸を撫でた為、反射的に腕を引いて離れさせた。
私を一瞬睨むと、宗四郎くん激しくて大変でしょ?と私に問いかけてくる。
この人…宗四郎のこと狙ってる…。
「私も夫とじゃないと満足出来ないので、別に大変じゃないです。」
夫を強調させて彼女を睨み返す。
はっきりと夫と言ったのにその後も牽制される。
テクニックもすごいしアソコは大きいし、何回もイかせられておかしくなっちゃう、等と街中で下品なことを言い始めた。
ほんの少し前までは週1でされてね、と…この人大丈夫?
なんでこんな人としてたの…。
「もうええやろ、こないなとこでなに言ってんねん。僕ら行かなあかんから。」
「えー遊ぼうよー。また宗四郎くんに激しくされたいなぁ?」
もう無理だ、耐えられない…。
「宗四郎はもう私としかしないもん!宗四郎のバカ!」
そう言って彼の腕を離して駅に向かって逃げ出した。
なんで、宗四郎にあたってんだろ…。
私を呼ぶ声がするが、どうやら捕まったらしい。
チラッと見てみると、腕に巻き付かれていた。