• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


結婚やめにしよかと言われて、やだとごめんなさいとすぐ謝れば、また溜め息を吐かれた。


「そんなんやから無理や言うとるんや。嫌だ言うときながら、すぐ僕に縋る。謝るんやなくて、ちゃんと全部言いや。浮気かて、すぐ許して…。」


あんなに許してくれって言ってたくせに…。


もう上がるから早く立てと言われても俯いたまま座ってると、気が済むまでそうしてたらいいと、浴室から出ていってしまった。


じゃあどうしたらいいの?
すぐ許さなかったらよかったの?

そしたら、別れることになったんじゃないの?


涙が止まらない。


服を着た彼は電気消すでと言って、消していなくなった。


真っ暗な浴室で子供みたいに意地を張って、自分がバカみたいに思えた。

本当にバカなんだろうけど…。


どのくらいか浴室で泣いたままでいると、寒くなって、寂しくなって、身体の水分はすでに乾いていたのでそのまま寝室に向かった。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp