第4章 夜明けの相模原掃討作戦
みんなが飛び降りて行く中、日比野先輩だけしがみつきながら降りて行った。
私もそうなりそう…。
副隊長が上から見てるようなので、声をかける。
「私も行って大丈夫でしょうか?たぶん、副隊長の姿を見失う可能性があります。」
僕から離れるなと言われたので確認する。
「存分に暴れてきぃや。僕が見とる。」
どうやら副隊長が私の姿を確認して、視認出来なくなったら声をかけてくれるようだ。
了!と言いながら飛び降りた。
着地した足が痺れる。
さすがにちょっと私にはきつかったか…。
周りを確認すると、戦力解放した先輩が余獣に吹っ飛ばされていた。
少し怖い…鉄パイプでは戦ったことはあるが、真剣を扱ったことはない。
しかもあの時は試験、危険度が全然違う。
それでも…と思い、刀身を剥き出しにした刀の柄を握り、もう一度覚悟を決める。
私はこれで彼の隣で戦えるようになってみせる。
キコルちゃんが次々と怪獣を倒していく。
私もそれに続き走り出した。