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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


お昼になるとすぐに食堂に行くぞと言われたが、コンビニに行かせてもらい、弁当を持ちながら食堂に向かう。

私は第1部隊ではないので食堂でご飯をもらうのは気が引ける。
食べていいとは言われたが…。


「で、何があったんだ?」


「あははっ、浮気と嘘?ですかねぇ…。」


鳴海隊長が口からご飯粒を飛ばしながら怒り出したので、なんとか宥めた。

身体の至るところにご飯粒が…。

すまんと言って一粒一粒取りながら食べていく。

いや、食べないで?


ご飯粒を取る手が止まり固まったのでどうしたのだろうと視線の先を追うと、私の胸についたご飯粒を見ていた。

自分で取ろうとしたが手を伸ばしてきて、普通に胸に触れながら取っていった。


「セクハラじゃないですか?」


「君、相当柔らかいな!ボクと付き合って揉ませろ!」


訓練の時以外は相変わらずだな…。

あんなに私に触れるのを躊躇していたのに。


キコルちゃんが鳴海隊長に、殺されますよと白い目を向けている。

どう思うのだろう。
私が他の男の人に触れられたら…少し冷たくなったし。


「っ!?は!?ちょ、なにするんですか!!」


「別に触ってもいいですよって顔してたじゃないか。」


胸を鷲掴みにされた。


まだ懲りてないのかと怒ったが、減るもんじゃないからいいだろうと言われた。


「昔は気にしていなかっただろう?」


まだ子供だったんだから当たり前だろう…。


いきなり真剣な顔になって見つめてくるので、なんだろうと思い、少し構えながら見つめ返す。


「君、オカッパのこともう信じてないだろう?ボクにしとけば?」


戦闘時みたいに前髪を掻きあげながら、色気ムンムンで私を見下ろす。

これ、本気で言ってる?


確かに彼の浮ついた話は聞いたことない。
反対に宗四郎はよく遊んでいたことを知っている。

だけど、普段があれじゃあ絶対みんな宗四郎を選ぶだろう。


「宗四郎がいい…。」


きっと私は誰に何を言われても彼を選ぶだろう。


「反応見て思ったんだけど…ボクになら抱かれてもいいと思ってるだろ。前は完全に拒否されたからわかる。」


どこをどう見てそう思ったのだ。

寝言は寝て言ってくださいとご飯を食べ進める。


キコルちゃんはここにいたくなくなったのか、別のところに行って食べていた。

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