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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


そろそろ行こかと立ち上がる彼を見て私も立ち上がり、鞄を持って部屋を出た。

手は、繋がないんだ。

私からは何もしない、好きにすればいい。


有明基地の最寄り駅で降りてまたねと手を振る。

ナンバーズは有明に置いておいてもらっている。


基地内の自販機で水を買ってからナンバーズに着替えて強化装甲演習室に入る。


「美影、君、揉めたらしいな。」


演習室に入ってそうそう鳴海隊長に話しかけられ驚いて敬礼をすぐに出来なかった。

気を取り直してお疲れ様ですと敬礼をし、こっちまで話来てるんですかと笑う。


「ボクがもらってあげよう!」


「は?」


オカッパと別れたのだろう?ボクと付き合おうと意味のわからないことを言い出す。

別れていないし、そもそも鳴海隊長は私のことそんな風に見ていないでしょ。


キコルちゃんがちょうど入ってきて、どういうことよと詰め寄られる。


「違う違う!別れてないから!というか、そろそろ結婚するから!」


「婚約指輪、突き返したって聞いたが?」


仲直りしましたと答えて、訓練を始めようと催促する。

訓練しながらもしつこく何があったか聞かれて、諦めて昼休憩の時話すからと言えば、訓練に集中してくれた。

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