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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


その後も足を離さずにいると、アフピル…と呟きながら私の横に手をついて、ヘッドボードに置いてあるスマホに手を伸ばす。

その手を掴んで私の胸に置かせた。


「もっと…もっとっ…いっぱいナカに出して…孕ませてっ!」


「嫌やったんちゃうんか?9号のことが解決するまで、作りたくないんやろ?……なぁ、なんでそんなコロコロ変わるん?」


だって、だって…宗四郎があんなことするから…。


何かに気付いたのか、表情が柔らかくなった。


「そんな必死ならんでも大丈夫やから。僕のせいやろ?ほんまにもう、美影以外とせぇへんから…自分の気持ち、大事にしぃや?」


自分の気持ち…それはもう抑え込むと決めたの。


「わかった…飲むからっ、だからっ…もっと私のナカに出して…。」


「いや、もう出えへんて。まだやりたいん?なら、指で我慢してや。」


まだ私のナカにいる彼は、先程みたいに大きくなる気配はない。


ほんまはする気なかったんに…と呟く彼の言葉を聞いて、心が冷えていった。

なんか、許してから冷たい気がする。
本当に気がする程度だけど。


もういいと言って少し明るくなった部屋から出て浴室に向かう。

腰が痛い…足もちゃんと力が入っていないので、フラフラになってしまう。


すぐに許さなかった私が悪いの?
あんなに冷たくしたから?
もうどんな風に扱っても離れないと思ってる?

離れないよ…好きだから。


ほら、こんなにフラフラなのに来てくれない。

宗四郎だってシャワー浴びたいんじゃないの?


わかったよ、全部気付かないフリする。"単純なやつ"なる。

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