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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第19章 偽り


彼はすぐに戻ってくると、私がいつも寝る時に着ている服を持っている。

どうやら彼はすでに寝巻きに着替えてきたようだ。


頭の上から淡いピンク色のものを通される。


「この色、似合っとるなぁ。」


ナイトブラだ。
真ん中に穴が空いているのがえろいって言ってたやつ…。


「やっぱ、君が着ると余計えろいわ。」


笑いながら、穴に指を通された。

そして、すぐに指を抜くと穴から覗く膨らみに軽く口付けて、服を着せられる。


穴に指通したりキスしたり、変態だ…。


私の隣に横になり肩を抱いておやすみと言われる。

え?しないの?

私ばっかり…これじゃあ、私がえっちみたいじゃん…。


彼の方に身体を向けちゅっとキスをした。


「しないの…?」


「あ、したかったん?まだしやん方がええと思ったんやけど……したい?」


もう時間も遅いし、宗四郎にする気がないならいいや…。


あ、なんかいろいろ忘れてることある。


「ねぇ、宗四郎、婚姻届の名前書いてない。あと、私明日から第1で鳴海隊長の訓練受ける。」


「婚姻届はええけど……なんでそないな話なっとるん?ナンバーズは僕との方がええから、第二台場来たんとちゃうの?」


宗四郎と一緒にいたくなくて、ナンバーズに慣れたいという理由で亜白隊長にお願いしたことを伝える。

しゃーないかと言って彼は納得した。


「訓練終わったら向かえに行くから、その後、君の実家に行きたい。ええ?」


頷いて彼に抱きつく。

好き、大好きと呟けば、彼の心臓の音が速くなった。


「ドキドキしてるの?」


「っるさい…はよ寝え。」


お互いおやすみと交わして目を瞑った。


「愛してる。」


いつもよりも速い彼の心臓の音を聞きながら、ゆっくり眠りについた。

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