第4章 夜明けの相模原掃討作戦
副隊長と別れて日比野先輩とスーツに着替えに戻る。
そして、スーツに着替えると同期のみんなと副隊長で同じ車両に乗り込んだ。
私たち新人はこれが初任務だ。
緊張で身体が強ばる。
「三浦、僕から離れたらあかんでー。隊長から言われたやろ。」
「了!」
常に行動を共にするよう言われている。
間の抜けたような喋り方で私の身体の強ばりは少し解れた。
すると隣にいるキコルちゃんが叫び始める。
日比野先輩の方を見ているので私もそっちに目線を向けると、ハムスターみたいに頬を膨らませていた。
うっぷと嘔吐いていたので、必死にやめるよう声をかけた。
「ダメです、先輩!!我慢してください!」
どうやら緊張して食べ過ぎたらしい。
緊張で食べ過ぎるってどういうこと…。
みんなも騒ぎ始めた。
きっとこんな騒がしいのは私たちの車両だけだろう…。
「普通は食えへんようなんねーーん!」
副隊長の声が木霊した。