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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第18章 須臾


私の頬を消毒して絆創膏を貼ってからご飯を食べに彼についていくと、少し高そうなレストランに連れて来られてもちろん会計は彼がし、家に行きお風呂に入って一息つく。

もちろん、お風呂も別だ。

離れたくない、一緒に入ると駄々をこねる彼を引き剥がして、ちょうどいい温度のお湯に浸かり目を瞑る。


充分反省はしていると思うけど、隙を見せればまた誰かとああいうことをするかもしれない。

挿入をしたわけではないが、その約束はしていたようだし、あんなことをしていたのだ、信用を失うのには充分過ぎるだろう。


本当に彼が私を好きなのかどうかも、まだよくわからない。

だけど、離したくはないのだ。

どうしたら、彼を繋ぎ止めておくことが出来るだろう?


私に至らぬ部分があってあんなことをしたのならば、言ってくれてもいいのに。


私が婚約破棄を保留にしなかったら、彼はどうなったんだろう。

異動か除隊か…降職、降格もありえただろう。

他の隊員と浮気をしたのだから。

前に私に不貞を働いた既婚の先輩は除隊になった。


いろいろ考えていたら逆上せそうになってしまったので、すぐに上がって彼に譲った。


ドライヤーを借りて髪を乾かし、リビングに戻ってソファでスマホを弄る。

浮気で婚約破棄って結構あるんだ…。

慰謝料…は別に請求するつもりはない。


浮気はされる側が悪い…確かにわからなくもないが、する前に話し合えばいいのでは?それか、別れてからして頂きたい。

まあでも、私にも原因はあったんだろうなぁ…。


「私のどこが嫌だったの…言ってくれなきゃわかんないよ…。」

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