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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第15章 不信


美影が泣いたまま寝てしまった。

入ったままなんやけど…さすがに続けたらあかんよな。


絡めた指を離し、ゆっくりと自身を抜いて避妊具を捨てる。

彼女の処理をして布団を掛け、副隊長室に戻り兄貴に電話をかけた。


お前から連絡してくるなんて珍しいこともあるもんだなと笑っている兄貴を無視し、宴会から何時に帰ってきて今日何時に出たのか聞くと、ほぼ寝てないようだ。

明日帰らすから遅れると思うと言って電話を切る。


また部屋に戻り彼女の服を脱がせて着替えさせたが、起きる気配はなかった。


彼女の顔を見たら抑えられなくなり、すぐに手を出してしまう。

嫌だと言っているのに、無理やりキスをして、してしまった。


「美影ごめんなぁ…もう嫌がることせぇへんから泣かんで…。」


額をくっつけ、眠る彼女の顔を見つめる。


泣かせたくないのに、結局いつも泣かせてしまう。

このままここにいて彼女を見ているとまた触ってしまいそうだから、副隊長室に移動して事務仕事を始める。


今はまだ、9号がいつ現れるかわからないから子供を作りたくないという彼女の言葉を思い出し、自嘲した。

そんなことも考えられなくなるくらい、彼女との繋がりが欲しかったのか。


それに時間がないからと愛撫もそこそこに挿れるなんて…最低だ。

自分がバカすぎてムカついてくるので、もう考えるのはやめて、仕事に集中する。


仕事を一段落させてコンビニに行こうと思い、一度彼女を確認してから基地を出た。


パンやサンドイッチ、おにぎり等を適当にカゴに入れ、水とお茶も入れる。

美影が好きなもんなんも知らん…。


甘い物も買おうと思いチョコレート等も買って、コンビニを出てすぐに帰った。


美影は僕の好きなもん知っとるんかな。

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