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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第15章 不信


好きだと言って欲しいという彼に、こんな気持ちのまま言ってしまってもいいのだろうかと考える。


まだ酔いが醒めていないのに、何故こんなに冷静に考えられるのだろうと自嘲した。


とりあえず、彼が終わらないうちはちゃんと話も出来ないと思い、時折名前を呼んでは早く終わらないかと心の中で思う。


イきそう?と声をかければもう少しと言うので、スマホの画面をタップし、インナーを脱いでからジャージを羽織り、ズボンを膝まで下げて足を伸ばして座った。


「ねぇ、スマホ見て。」


「ん?……なっ…ありがとう、可愛ええ…っ、んぁ……でるっ!…っ……はっ、はあっ…。」


ビデオ通話にして自身の身体を見せると、案外すんなり果てたようだ。

下着つけたままだったんだけどな…。


すぐにカメラを切ろうとしたら止められたので、そのままにしていると、あちらもカメラをつけた。

やっぱり、かっこいいなぁ…。

自慰をしていたので、少し頬が赤くなっている。


えっちな写真が欲しいと言われたがすぐに断った。

元々私たちはそういうことで距離を縮めたので、宗四郎さんは結構な性癖を持っているんだなと思う。

少し思い返してみると、少しアブノーマルなことが多いなと思った。


というか、もういいと思っているのか?謝ったからいいとでも思ってる?


否定や指摘はしない方がいいと言うけど…。


「支配したいの?」


「……なんでそう思うんや?君には好きにして欲しい思っとるよ。」


じゃあさっき言っていたことはなんなのだ。
なんで勝手なことするん、なんで僕の言うこと聞けへんの、と…それって、自分の思い通りにならないから、あんなこと言ったんじゃないの?

確かに彼の為ならなんでもしたいと思ったりはする、だけど支配されたいわけじゃない。

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