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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第15章 不信


宴会が終わり、メッセージを確認すると声が聞きたいと来ていたので、すぐに電話をかけてみた。

まだ酔いは醒めていないが部屋で水を飲みながら、呼び出し音が切れるのを待つ。


「美影?っ…ほんまにごめん、んっ…許してや。美影、声聞かせて…はぁ、好きや…。」


泣いてる?
いや、この声……。


「宗四郎さんえっちなことしてるのー?」


「ん、君のパンツ、んっ、顔に押し付けてたら、したなってもうたっ…。」


パンツってなんのことだと思ったが、前にえっちなのを履いてしたことを思い出した。

そのまま置いたままだったっけ…。


というか、顔に押し付けるって…何をしてるんだ。


謝ってるけど、そんなことしながら謝られても…。
私まだ怒ってるよ。

確かに勝手にアフターピルを飲んだのは悪いと思ってる。


なんか喋ってくれと言われるが何を言えばいいのだろう。


「気持ちいい?」


「んっ、気持ちええ…美影のえろい声も聞きたいっ…クリ触ってや。っ…はあっ…。」


そういう気分じゃないと言えば、僕がオナってる声聞いてそういう気分ならへんの?と聞かれ、バレないように溜め息をついた。

さっきまであんなんだったのに、逆に何故そういう気分になれるのか。


このまま我慢すればいいのか、それとも嫌なこと全部言っちゃえばいいのかわからない。

一人で盛り上がっている彼と話していると、だんだん冷めていく。

嫌いになったわけじゃない、むしろ普通に好きだ。彼のことを愛している。
それは変わらない。

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