第15章 不信
副隊長室で椅子に座りながら資料に目を通していると、どうしてもあの子の顔がチラつく。
「あかんなぁ…こないな状態で仕事するもんやない…。」
資料を寄せて机に伏せた。
腕に額を乗せながら机を見ていても、何か変わるはずがない。
シャワーを浴びて寝よう。
身体を洗い終わりタオルで拭いていると、とある物が目に入る。
「返すん忘れてた...。」
美影の紐パンだ。
タオルをランドリーバッグに入れ、それを手にする。
ベッドに倒れ込んで、紐パンを握りしめて匂いを嗅ぐ。
洗ったから彼女の匂いがするわけではないが、興奮してきてしまう。
ただの変態やん...。
下半身が熱くなり、仰向けになって自身を握った。
彼女の手や舌を想像して、手の中でより一層質量を増していく。
AVを見る気にはなれないので、スマホの中にある彼女の写真を見ていると、着信があり驚いてスマホを顔に落としてしまった。