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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第13章 指輪


どうやら宗四郎さんはすでに洗い終わっていたらしく、私を洗い終わると一緒に浴室を出てタオルで身体を拭き、髪を乾かして服を着ると、宗四郎さんはベッドでスマホを弄り始める。


「美影、おいで。」


手を引かれて膝の間に座りお腹に手を回されると、私の目の前にスマホが差し出される。


スマホの画面を見てみると、宗四郎さん家のベッドらしきところで眠る私の顔があった。

その後も彼はスライドしていき、いろんな時の私の寝顔が出てくる。

副隊長の部屋のベッドみたいなのもある。

一体、何枚撮ってるんだ…私は今日が初めてだと言うのに…。


「そや、これ、僕の名前呼んどったから撮った。これは、なんや笑うてたから。あとは…これ、先輩言うとったからムカついてほっぺ掴んでもうたやつ。」


消せとは言わなかったが、絶対に誰にも見せるなと念を押した。

そしたら、私が撮ったものも誰にも見せるなと言われた。君だけのもんやからと…。


スマホを置いて後ろで髪を束ね手に持ち寄せると、項にチュッとキスをされたので、振り返れば頬にキスをされる。

驚いて彼の顔を見れば、ニコニコ笑っていた。

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