第12章 識別怪獣兵器10
肩に置いている手をテーブルに伸ばしスマホを取って、たいめんざいと打ち込んだ。
「こら、そうやってすぐ調べる。あかんでー?実践して覚えな。」
今度と言っているので今出来ないことなんだろうと思って調べたのに…。
あかんでとは言うが、スマホを取ることはしないので、そのまま検索結果を見てみる。
なっ!これってえっちじゃん。
チラッと彼を見ると、わかったか?と言ってスマホを取りソファに置いた。
私の手を取り自身の肩に乗せて、彼は私の腰を掴む。
「こうするんや。」
「ひゃっ!?」
いきなり下から上に押し上げるようにされたので、驚いて声が出てしまった。
そのまま腰を振り続けるので、体勢が崩れないように彼の服をギュッと掴む。
「ちょっ、こんなことして、大丈夫なの?」
大きくなったりしないかと心配になった。
「ははは、美影がえろい反応せぇへんかったら大丈夫や。」
しないと言えば、えーせぇへんの?と眉を下げたので、どうしたいのかと頭を抱えた。
だが、すぐに腰の動きは止まり、腰から手を離して肩に置いた私の手を掴んで、指を絡めとる。
お互い露出した額をくっつけて見つめる。
「ねぇ、目開けて?」
「え、開けとるんやけど…。」
それは開いてません。閉じてます。
ゆっくりと目が開かれ、赤紫の綺麗な瞳が姿を現した。
「かっこいい。」
おでこを出していることも相まってか、開眼した彼がかっこよすぎて、思わず満面の笑みで呟いてしまう。
「ははっ、なんやそれ、照れてまうねんけど!」
あ、目閉じちゃった。
笑うと八重歯が主張されて、途端に可愛くなる。