第12章 識別怪獣兵器10
名前を呼ばれて起こされたので、目を擦ってからうつ伏せになり肘をついて、顔を上げたままボーッとする。
「はははっ、眠いよな。ごめんな、夜あんな抱き方してもうて。」
だんだんと夜のことを思い出し、顔が熱くなる。
「あの、私、その…あの……恥ずかしい…。」
「ん?可愛いかったで。」
ベッドに手をつき後ろから片腕で抱きしてめてきたので、赤くなっているであろう顔を見られたくなくて、頭を抱えて顔を隠した。
なんで赤くなってるんと頭にちゅっちゅと何度もキスをしてくる。
赤くなってるの、バレてた…。
「さっ、はよ起きんと遅れてまうで?あんなえろいことしとったのに、そない初心な反応してる子見ときたいけどなぁ…。」
そのまま抱かれたまま起こされ、早く服を着ないと触る、男はえろいことしか考えてないからなと言われたが、腕を伸ばして彼の後頭部を触りながら背中を反らして頬にキスをする。
「もう言うたやーん。勝手に手が動いとる。」
私のお腹を支えている手を上に滑らし、持ち上げるように胸を揉まれた。
勝手にじゃないでしょと少し上の彼を睨めば、ご飯を食べるからと肩を支えていた腕も脇の下に伸ばし、もう片方の胸を揉みながらベッドから降ろされた。
そんな揉まれたら変な気分になるからとその手引き剥がし、寝室を出る。
着ていたジャージ等は、洗濯して乾燥も終わったからと、リビングのソファに置かれたジャージを指差す。
時計を見れば6時になろうとしていた。
テーブルに並べられた朝食を見て、一体何時から起きていたのだと考える。
「宗四郎さん、寝た?」
服を着ながら、どこから出してきたのか、女性が持っていそうなデザインのコームを手にしている彼に聞いた。
「ん?3時間くらいは寝れたで?」
それは寝れているんだろうか…。
私の方が寝ているのにめちゃくちゃ眠い。