第11章 不調
血が出ていたのは手術のせいかと聞かれたが、たぶん違うだろう。
というか、今日ずっとお腹が痛かったのだ。
体調が悪かったのでそのせいかと思っていたが、どうやら別のが原因らしい。
「あ、あの、ごめんなさい…たぶん、生理になった…。」
「え……あ、そうなん?ごめんな、気付かんくて。痛いんちゃう?」
お腹を擦ってくれたので、頷きながらありがとうと言った。
シャワーを浴びるか聞かれたが、疲れたと首を振ると、僕が支えたるからと無理やり浴びせられてしまった。
汗もいっぱいかいたし顔にかけたし、気持ち悪いやろと。
抱えられてシャワーから戻ってきてベッドに置かれると、またどこかへ行った。
どうやら下着を持ってきたらしい。
宗四郎さんはすでに下着を履いている。
「これ、前置いていったパンツ…とナプキン残ってたから持ってきたで。」
付け方わからへん、と下着とナプキンを渡される。
起き上がりながらありがとうと受け取り、恥ずかしいが股関節や腰が痛いので、そのままナプキンをつけて履こうとしたら、痛いと言ってしまったので彼が奪い取り履かせてくれた。
「2時なってまうなぁ。もう寝よか。」
私の横に横になり布団を一緒に掛ける。
肘をついて置き上がり、どした?と聞く彼の胸の上に身体を乗せた。
スリスリと頬を寄せると抱きしめてくれる。
「すきぃ…。」
「うん、僕も好きやで。」
頭を撫でてくれるので、その気持ちよさに目を閉じると、そのまま眠ってしまった。