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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第11章 不調


少し楽になってきたかも…。

ゆっくりと身体を起こしてみると、なんとか起き上がれてたので、大丈夫なようだ。


宗四郎さんが戻ってきて、落ち着いたか?と隣に座って水が入ったペットボトルを手渡してくる。

それを受け取り飲んでいると、優しく頭を撫でてくれた。


「ほんまごめんな。セーフワード決めよか?」


「せーふ、わーど…?」


まだしっかり働かない頭を無理やり動かした。


何がええ?と聞かれたが、パッと浮かんで来ない。

あまり言わない言葉がいいんだよね?


嫌い、とボソッと呟いたら、そのままの意味として受け取ったのか焦り出したので、セーフワードだと言ったら、それは色々抉ってくるからやめてくれと言われてしまった。

鳴海隊長なんてどうかと聞けば、絶対に嫌やと睨まれたので謝る。


よく色とか使われるんだっけ…。


ナイトテーブルに置いてあるスマホを取り検索してみると、あの青いネコ型ロボットとかも出てきたので、想像して笑ってしまった。

でも、こういうのでいいのか。


うーん、と回らない頭で思考を巡らし出てきたのは、結局色だった。

検索してよく出てくるRedにした。


「ん、美影がRed言うたら、すぐやめる。」


微笑む彼にうんと微笑み返した。


手を伸ばしてきたので水かと思い手渡すとそのまま飲んで、スマホを取る為にナイトテーブルに置いたキャップを取り閉めた。

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