第11章 不調
耳にかかる吐息や喘ぎ声が、全身敏感になった私を快感に誘う。
身体がブルブルと震えた。
「はぁ、はぁ…なんやこれ、こんな気持ちええの初めてなんやけど……声、抑えられんかった…。」
まだナカに入ったままで、勝手に膣がヒクヒクと動いているから、それが気持ちよくて怖くなり、彼を離すことが出来ない。
その僅かな刺激でもイってしまい腰を震わす。
「そうしろうさんのせいでおかしくなったあ…!んっ…だめって言ったのにぃ!」
何も考えられなくなり、動いていないのにイってしまうから怖くなって、子供のように泣いてしまう。
「ごめんて…一旦抜こか?ゴムも取らなあかんし。」
耳元で囁くから気持ちよくて、ずっとイってしまう。
怖いのと気持ちいいのとで、彼にしがみついた腕や足を離せない。
はよ抜かな破れると言われてもどうすることも出来ないし、頭が真っ白になっていて声もちゃんと聞き取れない。
あまり痛くならないように無理やり引き剥がされて、膣から陰茎が抜かれ、その感覚に腰をガクガクと震わせた。
ずっと開いたままだった足を閉じて横を向き、布団を抱きしめる。
イくのは収まってきたが、少しの刺激ですぐイってしまいそう。
「美影すまん、1回電気つける。」
彼は結んだ避妊具を何故かまじまじと見つめ確認している。
血ぃついとる気がすると言ってソレをティッシュで包み捨てると、私の膝に手を置き開こうとした。
「や、まだ触んないで…イく…。」
「え、まだイっとるん?」
宗四郎さんが私をおかしくしたと子供みたいに話してしまう。
彼は謝ると水を持ってくると言って寝室を出ていった。