第11章 不調
律動を続けながら口を押さえたままの私の手を取って、ベッドに押さえ込む。
目を瞑って横を向き、声が大きくならないように口をギュッと結ぶ。
「美影こっち見てや。可愛い顔見せて?可愛い声も聞かせてや?」
初めて感じる気持ちよさに、恥ずかしくて彼を見ることが出来ない。
「あっんっ…そこ、だめ…あ、ひっ…!だめだってばぁ…あん、あっ…。」
「めっちゃ感じとるやん、なんでダメなん?イきそうやろ?めっちゃ締めつけられとる。」
まだそんな激しく動かされていないのに、すでにイきそうになってしまって恥ずかしい。
なんとか彼を見つめるが、視界が涙で歪むし快感で勝手に閉じられてしまう。
腰を震わせて一度達すると、動きを止めてくれた。
「んっ、はあっ……ほんまはこんな感じるんやな。」
ヒクヒクと膣が動くので、宗四郎さんは甘い吐息を漏らして顔を歪ませた。
せっかく止まってくれたのに我慢出来ないからと、今度は脳が揺れる程に揺さぶられる。
声なんてもうどうすることも出来ない。
叫ぶように嬌声を上げてしまう。
しかも彼は、気持ちいいところを重点的に突いてくるのだ。
我慢出来るはずもなく、何度もイってしまう。
ずっと腰がピクピクと震えていて、膝すらもガクガクと震えている。
もう口を押さえることも出来ないと思ったのか、彼は私の手を押さえていたが、胸を鷲掴んでもう片方は私の腰を押さえた。
「やあっ!あんっ、あっ…お、かしくっ、なっちゃうっ…!!」
「はっ、おかしくさせとるんやっ!かわ、ええからっ…おっぱいめっちゃ揺れてんで、えろいわあっ!」
もう無理…イくの止まんない。
胸を掴んでいた手が下に下り、陰核を親指でクリクリと擦ってくる。
濁音付きの変な声が出てしまって恥ずかしいのに、抑えることも出来ない。
なんでこんな激しくするの…。
宗四郎さんがイくまでやめてくれないつもりなのか?
休憩くらいさせてくれ…。
むりむりと首を横に振るも、意味はなかった。
早くイって…お願いだから…。
「あっ、で、るっ…!んっ、はっ…んくっ…!……はあっ、はぁ…。」
覆い被さるように力強く私を抱きしめて、ピクピクと最後に奥に押し込み、全て出し切る。
私はその背中に腕を回し足も腰に絡めて、しがみついた。