第11章 不調
「で、どうするんや?出してもうたやん?…早う勃たせてや。君のナカに入りたいねん。」
目を開いたまま見つめられる。
触ればすぐ硬くなるよね…?
「ちんちんおっきくして…?」
縮こまった陰茎を人差し指で撫でながら見上げるように言えば、彼は目を見開き上を向いておでこに手を置いた。
どうしたのだろう…爪でも引っかかって痛かった?
謝ろうとしたら彼が言葉を発する。
「それはあかんて、ほんまに…僕以外の男にそないなこと言ったら、ほんっっまに許さへんからな。」
上を向いていた顔を戻したので見ると、赤紫の瞳が今までにないくらい熱を帯びて私を捉えていた。
そして、指を押し返す感覚に下を向けば、完全に大きくなっていた。
腕を引かれ仰向けにさせられると、彼は私の足の間に座り、いつ間に出したのか避妊具をクルクルと自身につけている。
挿れるでと言って膣口に先を宛てがうと、ゆっくりと沈んできた。
「痛ない?大丈夫か?」
コクっと頷けば、そのまま奥に押し進み子宮に当たり、驚いて声を出してしまった。
痛いのかと問われたが、痛いわけではないので首を横に振る。
私の反応を確かめた後、動くでと言って気持ちいいところを擦られた。
「やっ、あんっ!あ、んっ…。」
自分でもびっくりする程の声が出てしまい、咄嗟に手で口を押さえる。
「抑えんで大丈夫やで、聞かせてや。」
前やった時、こんな気持ちよくなかったのに…。
痛みの方が強くて、ここまでの気持ちよさは感じなかった。
痛みがないとこんなに気持ちいいの!?