第11章 不調
髪を乾かしてから寝室に入りベッドに横にならせられると、乾かしている時からの眠気が一気にきてしまう。
「遅なってしもたな。せやけど、まだ寝させてあげれへんで。」
時計を見ると23時になろうとしていた。
まだいつも寝ている時間ではないが、最近眠れていなくて、彼が傍にいることで安心して眠くなってしまう。
上に覆い被さる彼を見つめてふにゃっと笑うと、そんな眠いん?と笑われてしまう。
大丈夫と言って彼の頭を引き寄せてキスをする。
「眠い時の美影可愛くて襲ってまいたいけど…寝よか?」
「やぁ、して…。」
すごく眠くてちゃんと目を開けれないけど、私だってしたくて堪らないのだ。
無理してするもんじゃないと言われるが、その口を私の口で塞いで舌を絡める。
そうしていると彼の舌の動きは激しくなり、ぴちゃ、くちゅと水音をたてながら口内を犯された。
離れた唇は熱い吐息を私にかけて舌を這わせながら、顎、首、胸と下りていく。
ちゅっちゅと何度も吸いついて痕を残してから、その唇は硬くなった先端を食んだ。
甘い声を漏らしながら快感に目を瞑っていると、眠気が飛んでいかない。
「今にも寝てまいそうやん。」
刺激がなくなったのでなんとか目を開けると見つめられていた。
「ねぇ…どんな風にしたの?」
「なに……あぁ…僕はなんもしてへんよ、相手が勝手に僕の上に乗って腰振っとった。すぐ中折れしてもうたけどな。」
眠い身体を無理やり起こして、宗四郎さんを仰向けにさせる。
上を向いたモノの上に跨りナカに挿れようとしたら、腰を掴んで押さえられた。
「嫌や、君のことは僕が気持ちようしたい。それにそないにすぐ挿れるもんやない。……こっちおいで。」
腰を前に引っ張られたので促されるまま進むと、彼の顔の上に跨る形になってしまった。