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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第11章 不調


上を向いて彼を見上げると戻される。
懲りずにまた上を向いたが、また戻された。
なので、また上を向いた。


「どしたん?」


「前はちゅーしてくれた…。」


「なんや、したいならそう言いや。その口はなんの為についとるん?僕とちゅーする為だけか?」


笑いながらそう言うと顔が下りてきて、唇が重なる。
そしてすぐに離れて微笑む。


「ううん、宗四郎さんに好きって言ったり、宗四郎さんのを口でしたりする。」


「ははっ、なんや、可愛ええなあ!」


彼はそう言うと、肩にあった手を滑らせてジャージのファスナーを少し下ろした。

その時、お風呂が沸いた音が鳴る。


え?今、舌打ちした?
チッて聞こえたような…。


「早う入ろうや…。」


そう言って私を見つめる彼の目には、少し熱が含んでいるように見える。

え、やっぱえっちなことしようとしてた?


入念に身体を洗っていると、そんな洗わなくていいから早くと言われてしまったので泡を流し、すでにお湯に浸かってる宗四郎さんを見て、どっち向こうと少し考えたが、向かい合うと恥ずかしいので、背中を向けて入った。


彼の足の間に座ると、お腹に手を回され抱きしめられる。


「少し痩せたんとちゃう?これからはちゃんと飯食ってな…。」


うんと頷き背中を預けていると、だんだんと腰を押し返してくるものがある。

あー勃ってもうたと耳元で呟かれたので逆上せそうだ。

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