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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第3章 辛苦


「そうやなぁ…ええで。僕の相手してくれたら揉み消したろか?」


「……へ?」


わけがわからず間抜けな返事をしてしまう。


口で奉仕したら報告をしないでくれるらしい。


「一度限りやないで?僕が呼んだらすぐ来ぃや、他言無用やで?」


副隊長の口から発せられている言葉だとは思えずに、頭が混乱する。


いやだ…誰彼構わず男を誘う女だと思われるのも、世間的にどうなるかを考えてそれをすると思われていることも………ただあなたに憧れて防衛隊員になっただけなのに…ただ…あなたを好きになっただけなのに……。


何も答えられずにいた私を見て肯定だと思ったのか帰された。

何も言えなかった。そんなことしたくないのに…。


ただ純粋にあなたを好きでいたかった……。

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