第9章 決断
彼の言葉にコクっと頷き、トイレを貸してもらう。
ナプキンをつけて下着を履いて部屋に戻ると、彼のTシャツを着せられる。
「下も履くか?」
当たり前だろう…すでに用意してあるじゃないか。
彼はすでに服を着ているのに、ソファに置いてあるのだ。
笑いながらしゃがんで私が履きやすいようにハーフパンツを構えている。
何から何まで…私は子供か。
そう思いながらも、彼の肩に手をついて足を通していく。
服を全て着終わると、ソファに座って私の腰に腕を回すとそのまま引き寄せて、自身の膝の間に座らせた。
「なんか映画でも見てから寝よか?」
リモコンを取ってくれと言われたので、取って手渡すと、テレビでサブスクアプリを開き、何が見たいか聞かれる。
履歴にホラー映画が見えたので、知っているホラー映画のタイトルを言うと、すぐに検索しそれを再生する。
正直ホラーはあまり得意ではないが…。
「ホラー好きなん?」
「あまり…。」
何故ホラーにしたのかと笑われて違うのにするかと聞かれたが、断ってそのまま再生されているそれを見る。
宗四郎さんの膝の間でじっとテレビ画面を見ていると、突然Tシャツの中に手が入ってきて悲鳴を上げてしまう。
笑いながら胸を揉まれるが、好きにさせて映画を見る。
ちゃんと、乳首には触らないようにしてくれているようだ。
「胸、好きすぎでしょ…。」
2人きりだからか、隙あれば触ってくる。
思わずボソッと呟いてしまった。
「うん、美影のおっぱいやから好き。」
都合のいいことを言っているが、ただの変態では…?
その後も胸を揉まれながら映画を見ていた。
どうやら彼も、胸を揉んでいるがちゃんと見ているらしい。
後半は怖くてビクビク震えながら見ていた。
ビクッと震える度に笑われたが…。