第9章 決断

浴びとけと言われたので、髪を洗って身体を洗っていると、全裸の宗四郎さんが浴室に入ってきた。

すると、私にくっついてきて身体を撫でられる。


「洗ったる。」


「え？いや、もうそろそろ終わる…。」


私の言葉を無視し身体を撫で続け、その手は胸に来ると明らかに洗う手つきではなくなって揉み始める。
すぐに胸触る…。


「あ、すまん。無意識に揉んどったわ。」


「そんなことある！？」


笑いながら私の身体についた泡を流していく。

自分についた泡も流し、抱きついてくると好きやでと呟きすぐに離れた。

そして、冷えないうちに服を着ろと追い出される。


なんだったんだと思いながら、彼に渡されたタオルで身体を拭きながら、下着をどうするか考えていると、浴室の扉が開く。


「あ、そこにパンツとかナプキンとか買うてきたの置いてるから、使ってや。服は……ええや、僕も上がる。」


お湯に浸かるのを諦めたらしく上がってくる。
全然ゆっくりさせてあげられなかった…。

謝れば気にするなと言われてしまい、余計申し訳なくなる。


身体を拭き終わり下着とナプキンに手を伸ばすと、タンポンは使ったことはあるかと聞かれ首を横に振る。

すると彼はすぐに下着だけを履き、買ってきてくれたものを持って私の手を引く。


わざわざ、コンビニに行って生理用品を買ってきてくれたんだろう。
恥ずかしかっただろうに…。
私の為にそこまでしてくれる彼を見ていると、愛しさが溢れてくる。


リビングに戻りソファに座らせられると、彼はタンポンの説明書を見始めた。


説明書を私の横に置き立たせると、腰を曲げ前屈みにさせ、すでに私の膣の位置をわかっているらしく、迷いなくタンポンを入れてきた。


「力抜いてな？一応、一番小さいの買うてきたから。」


言われた通り力を抜いて、心を落ち着かせる。

入れながら痛ないか？と何度も聞いてくるので、その度に痛くないと答えた。
というか、違和感がすごい。


入れ終わったのか、私の股から手を抜いた。


「ちゃんと見とったか？明日から第1部隊に行くんやろ？つけてあげられへん。」


一応明日から行くことになっているが、正直どうなるかわからない。

男性が怖い…男性恐怖症というものだろうか？
それをどうにかしなければ…。