第9章 決断
すぐに戻ってくると、濡れたタオルで私の顔を拭く。
あったかい…。
顔を拭き終わったあとに手を拭いて、水を飲めと言われた。
私が水を飲んでいれば、身体がどんどん綺麗にされていく。
最後に足を開かれて性器を拭かれ、その後まじまじと見られた。
「やっ、恥ずかしい…。」
「もう溢れてこうへんよな思たけど……見られて興奮しとるん?」
驚いて、飲んでいた水を吹き出してしまった。
かかってしまったようで、冷たっ!と言いながら顔を腕で拭った。
すぐにペットボトルに蓋をして、彼の顔を掴む。
残っている水を拭き取って謝れば、笑っていた。
宗四郎さんは最後にまた性器を拭くと、シャワーを浴びるから寝ててもいいと脱衣所に消えた。
元々、目が覚めた時から瞼が重くてちゃんと開けれていなかったので、布団を掛けてまた眠った。
目が覚めて時計を見ると、お昼近くになっていた。
やば、仕事…。
宗四郎さんもいないのですでに仕事をしていると思い、副隊長室にいるかわからないが、椅子に掛かっている彼のジャージで前を隠しながら部屋を出てみる。
副隊長室では宗四郎さんと亜白隊長がソファで向き合っていた。
私の格好に気付いた彼は、頭を抱えて飽きれたように溜め息を吐く。
誰かいたとしても宗四郎さんだけだと思っていたから……男の人じゃなくてよかった…。
「三浦、随分と涼しそうな格好をしているな。」
「すみません、隊長。」
かわりに謝ってくれた彼に感謝しながら、失礼しましたと叫んで、部屋に戻る。
少し水を飲んでから服を着た。
身体は随分楽になったようだ。