第9章 決断
眠ってからほぼ経っていない状態で目が覚めた。
くちゅくちゅという水音と微かな喘ぎ声が聞こえたから。
目線を音がする方に向けると、全裸のままベッドサイドに座り、腕を激しく動かす宗四郎さんがいる。
もしかして、自分で?
そうか、私が眠ってしまったから…。
静かに名前を呼ぶと、大きく肩が跳ねた。
驚かせてしまったようだ。
「なんや起きたんか。めっちゃ恥ずいわ…シコっとるとこ見られたあ……。」
「ごめんなさい、私……私ばっかり…。」
「ええから、寝とき。」
いつの間にか敷いていた防水シーツはなくて、立ち上がった宗四郎さんが布団をかけてくれて、そのままおでこにキスをすると、おやすみと頬を撫でた。
布団の隙間から手を出して彼のモノに触れる。
んっと声を漏らしながら、陰茎をピクっと震わせた。
少し私を見つめると手をかしてくれと、私の手を自身の手で包み陰茎を握る。
「身体…見せてくれへん…?」
どうしてかはわからないが、言われるがまま布団を剥いで、全裸のままの姿を見せた。
いくら見られても、恥ずかしいな…。
「ありがとう。綺麗やで…。」
私の身体を見た彼のモノが手の中で大きくなった気がした。
手が先走りで濡れていく。
そのせいで滑りがよくなって、水音も大きくなった。
彼の息も上がり、時折甘い声を聞かせてくれる。
射精が近いと思ったので、身体を起こして咥えようとしたが、遅かった。
唇が陰茎に届く前に彼の喘ぎが大きくなり、白濁が顔にかかった。
私の手の中でピクピクと震えながら、残りの精子も吐き出そうとしている。
近付きながら口を開けると、ピュッピュッと私の口に少し入り、射精は終わった。
「もぉ、なにしとるん?そんなに飲みたかったん?ほんまえろい子やわぁ…。」
口に入った少量の精液を飲み込んだ。
ティッシュで私の顔を拭いてくれる。
綺麗に拭き取ると脱衣所に向かっていった。