第9章 決断
宗四郎さんはいつの間にか持ってきて副隊長の机に置いておいた、少しだけ残っているお茶のペットボトルを手にし、通信機で医療班に連絡する。
「ほな、行こか。」
私の肩に手を置き立たせて、警察の方たちと医療棟へ向かう。
医療棟の方にも被害あったと聞いているが大丈夫なのだろうか。
宗四郎さんはペットボトルを医療班の方に渡し、私は尿検査の為にトイレへ。
医療棟の機能はしっかり維持出来ているようだ。
トイレから戻ると宗四郎さんたちは椅子に座っていたので、手招きされるままに彼の隣に座った。
「すぐわかるらしいんやけど、大丈夫か?」
力無く大丈夫だと返事をして、彼に身体を預ける。
疼きが止まらずずっと息が荒くなっている。
「んっ…はぁ…。」
膣がヒクヒクと動いて、その僅かの刺激で声が漏れてしまったので、宗四郎さんにしがみついてその胸に顔を埋めた。
そんな私の頭を優しく撫でてくれる。
警察の方がそんな私たちを見てパートナーかと聞いてきたので、宗四郎さんが肯定した。
少し待っていると検査が終わり、薬を盛られた証拠が揃い、先輩は罪に問われることになった。