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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第9章 決断


目が覚めて屋上で少し風に当たってから部屋に戻ろうと資料室の前を通っていたら、男性の先輩隊員に声をかけられた。

少し話したいと言われたのでついていくと、小さいペットボトルのお茶を渡されたので、お礼を言って受け取る。


廊下の奥で当たり障りもないただの世間話をされた。

何故こんな時間に、女の後輩を人目の付かないところまで連れてきて世間話をするのか…そう疑問を持った時には遅かった。


喉が乾いていたのでもらったお茶をほとんど飲みきってしまい、少しすると身体がおかしくなる。

身体が熱い…息が荒くなって下腹部が疼いている。


先輩は効いてきたなと呟くと、私を壁に押し付けた。

首筋を舐め上げられて身体が反応し声も出てしまう。


なんで…嫌なのに…。


先輩の身体を押し返そうとしても力が入らないのでなんの意味もなかった。


「約10回分の量を1回で飲みきったもんなあ?」


なんの話をしているの?

わけがわからず先輩の顔を見ると、ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべていた。


何を盛られたのだろう。


快感が欲しくて、早くこの熱を発散させたくて、身体がガクガクと震える。

でも、絶対にこの人にはされたくない。

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