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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第9章 決断


私も起き上がって彼の両手を握りながら軽くキスをして、手は握ったままにした。

今聞いてしまったことを謝り、彼の胸に頭を預ける。


「宗四郎さんが言っている人と同じかはわからない…でも私は鳴海弦という人が初恋だった。宗四郎さんに出会うまでずっとその人のことを想ってた。」


出会うまで想ってたと言っても、一目で宗四郎さんに心を奪われたくらいには冷めていた。

10年前から宗四郎さんに会うまでの5年間で、一度も会っていなかったのだ、冷めるのも当たり前だろう。

宗四郎さんは冷めなかったが…。


弦お兄ちゃんといつも後を追いかけていた。
兄のように慕いながらも、彼が見せるぶっきらぼうな優しさにいつも胸が高鳴っていた。


「第1部隊の隊長は鳴海弦という男や。確かに亜白隊長とも歳が近い。君の初恋の人で間違いないだろう。………なんで僕にそんなこと言うん?聞きたないわ。」


「っ……ごめんなさい、もう言わない。…宗四郎さん、好き…愛してる……。」


彼の首に腕を回ししがみつくように抱きついた。


これから第1部隊に行くというのに…初恋の人のところへ行くというのに…私だったら、彼がそうなったら耐えられないだろう。


「教えて…宗四郎さんの全て…他の誰でもなくあなたことが知りたい。……あなただけに愛されたい。」


「……萎えてもうた言うたやろ。」


私の手を首から離すように腕を握られる。

彼の言葉を無視して、離された手をズボンのゴムにかけた。

眉間に皺を寄せたままの彼は、私のその手を止めることはしなかった。


ズボンと一緒に下着を脱がそうとすれば、腰を上げて脱がし易くしてくれる。


露わになった萎えてしまった彼のモノを優しく撫でて口に含み扱く。

そうすれば少しずつ硬さを取り戻していく。


「好きや…僕にはもう美影しかおらへん。君しかいらへんねん。……やから君も僕だけ見とって…。」


少し刺激を与えただけでガチガチに硬くなったソレを私の口から出すとキスをし、舌を絡ませたまままた私を仰向けにさせる。

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