第9章 決断
誰にもやらへんと言いながら、私の身体に幾つもの赤い花を散らしていった。
そして満足したのか、また机の引き出しを開ける。
「僕を怒らした罰や。泣かせたる。」
その手には私に見せつけるように、卑猥な形をした物をいくつか持っていた。
口角を上げて薄く開かれた片目が鋭く光っている。
危険を察知し、布団で身体を隠しながら彼を見上げた。
「そっ、それでなにするの…?」
「ん?気持ちええことや。」
悪魔のように妖艶な笑みを浮かべた彼は、私に近付いてきて布団を剥ぎ取った。
「そんな怖がらんでも大丈夫や。僕が君が痛がることする思うてるん?こんな愛してんのに…。」
そんな風に言う彼を見て震えた。
怖いんじゃない、私を見つめるその熱い瞳が私が欲しいと濡れているから…。
濡れた頬を撫でると、笑いながらなんで泣いてるんやろと呟く。
「ほんま、君のこと想うとおかしなってまうわ。好きすぎて涙止まらへん。」
泣いてしまう程私のことを…堪らなく愛しくなり抱きしめる。
その時、カチッと音が聞こえ感じたことがない快感が陰核に与えられ、身体をビクッと大きく反応させながら甘い嬌声が漏れた。
罰だから最初から強くしてやると言って、激しく震えるたまご型の球体を下着越しに押し付けてくる。
耐えられずに足を閉じれば、膝を掴まれて大きく開かれる。
それが陰核に触れた瞬間にはすでに一度イっているのに…強すぎる快感を与え続けられる。