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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第9章 決断


なんか惨めに思えてきて涙が溢れそうになったので、ごめんなさいと呟いてから、机から降り脱いだものを持って部屋に駆け込んだ。


何してるんだろう私…。
逆ギレもいいとこだ。


下着を脱いで別のに変え、自分で湿布を貼って服を着た。
包帯は自分では無理なので諦めた。


ベッドに潜り込んでスマホを弄る。
今までは持ってきていなかったが、もう私の部屋でもあるので手元にある。


もうすぐ離れなければいけないのに何をしてるんだろう。


そのままスマホを弄っていると、仕事が終わったのが部屋に戻ってきた彼はシャワーを浴びに行ったようだ。

お疲れ様って言えなかった。
彼に背を向けてスマホをじっと眺めていた。


シャワーから戻ってきた彼に気付きスマホを閉じて座り、仕事を終わらせた彼を労い謝った。


「ほんまに何してくれてんねん。そのまま抱き潰してしまお思たわ。」


酷いことも言うてもうたし…と頬を撫でる。


私に欲情してた?


さっきお預け食らったし危なかったとおでこにキスをする。


私から離れた彼は机まで行くと引き出しから何かの箱を取り出した。


「さっき買うてきてん。」


ご飯の前に用があると言っていたことか。

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